2018年04月24日

最高裁の判断は?

こんにちは!
今日は天気が悪く、一日事務仕事に精を出しています。

「同一労働同一賃金」の議論で注目を集めている二つの事件に
ついて、最高裁判所がともに6月1日に判決を出すことを決定しました。

一つは「長澤運輸事件」。これは、運送会社で定年後再雇用となった
社員が、「仕事内容が定年前と変わらないのに、3割もの賃下げになった
のは違法だ」として訴訟になっているもの。
一審(東京地裁)では原告側の主張が認められたものの、二審(東京高裁)
では逆転判決。「再雇用後の賃金減額は社会的にも容認されている」と
して違法ではないと判断しました。

もう一つは「ハマキョウレックス事件」。こちらは物流会社の有期契約
社員が、「正社員には支給される手当が、契約社員にはないのは不合理だ」
としたもの。
一審(大津地裁)は通勤手当以外は支給がなくても不合理とは言えないと
し、原告の主張を退けました。二審(大阪高裁)では、通勤手当のほか、
無事故手当、作業手当、給食手当については支給すべきとし、幅を広げた
判断を下しています。ただし住宅手当等については、正社員は転勤が
あることなどから、待遇差は不合理ではないとしました。

一方は定年後再雇用、一方は正規・非正規の待遇格差と、趣旨は異なる
ものの、どちらも「同一労働同一賃金」の考え方をどう捉えるかが
カギになっています。
最高裁がどのような判断を下すのか、今後の議論にも影響を与えること
になりますし、判決によっては多くの企業でも対応を迫られることに
なるかもしれません。

おそらくこれから次々にこのような判決が出され、その積み重ねで
方向性が固まってくるものと思います。
まずは6月1日の判決を注目して待ちたいところです。



posted by 杉山社労士 at 16:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働関係情報

2018年04月18日

正規・非正規の格差解消

こんにちは!
新年度の慌ただしさも一段落しましたでしょうか。
社会福祉法人では、これから決算、理事会や評議員会などで
まだまだ気の抜けない時期かと思います。

そんな中、日本郵政が、正社員の手当を廃止し、非正規社員との
格差是正を行うというニュースがありました。
「正社員の待遇下げ、格差是正 日本郵政が異例の手当廃止」
(Yahoo!ニュース 朝日新聞デジタル)

ついにこういう話題が出てきたか、と思いました。
日本郵政は昨年、正規・非正規の待遇格差(手当の有無など)が違法
という判決を受けており、それを解消するための方策ということです。

「同一労働同一賃金」の理想論からすれば、当然、非正規の待遇を
向上させて格差をなくしていくべきなのですが、会社にそれだけの
財政的余裕があるとは限りません。
そこで今回のように、正規の待遇を下げていくしかない、という
苦渋の決断をする企業も、おそらくこれから次々に出てくるでしょう。

日本郵政の場合は、10年間かけて段階的に手当を減らしていくという、
かなり労働者に配慮したやり方で、組合とも合意しているということです。
だから「仕方ない」というわけでは決してありませんが、しかしこれが
「悪い例」と単純に言い切ってしまえるものでもないと、私は思います。

人手不足がますます顕著になっていく時代、そして経済成長も右肩上がり
というわけにいかない時代、国全体・社会全体で「これからの働き方」や
「企業のあり方」を考えていかないといけません。
このテーマは、私たち一人ひとりに突きつけられている課題です。




posted by 杉山社労士 at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働関係情報

2018年03月10日

久しぶりにマイナンバーの話題

こんにちは。
3月に入り、春らしい天気の日も増えてきました。といいつつ
今日は朝起きたら車にうっすらと雪が……。まだ油断はできませんね。

さて、今回の福祉労務ナビゲーションにも書きましたが、今月から
社会保険関係の届け出でもマイナンバーの利用が始まっています。
事業主が届け出る書類の様式も大きく変わり、マイナンバーを
記入することで年金番号や住所などが省略できたりと、事務の簡略化が
進むようです。

日本年金機構の情報流出問題などもあって、予定より大幅に遅れて
いたこの件ですが、あまり話題にならないうちに、いつの間にか
始まったという感じですね。
マイナンバー自体、メディアで取り上げられることも少なくなり、
役所で手続きをする際に「どこにしまったかな?」となる方も多い
ものと思われます。

しかしながら、事業所の皆さまは、職員の採用・退社時の手続きでは、
必ずマイナンバーに触れることになります。
これからは記入(転記)する機会も増えることと思いますので、
気を抜くことなく、慎重な取り扱いを心がけていきましょう。
(自戒をこめて、です)




posted by 杉山社労士 at 12:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働関係情報

2017年12月26日

障害者雇用

こんにちは!
クリスマスも過ぎ、いよいよ師走の慌ただしさを感じるように
なりました。この時期はいつもより車が混みます。
さらに雪が降ったりすると渋滞しますので、余裕をもって
動かなければいけませんね。

さて、今日はこんなニュース。
「精神障害者、雇いやすくする特例措置 厚労省、来春から」
(朝日新聞デジタル)

来年4月から障害者の法定雇用率が2.2%に引き上げられる
ことを受け、精神障害者については勤務時間が短くても
1人としてカウントする、ということです。
(短時間勤務の身体・知的障害者は0.5人カウント)

障害の特性に配慮して、ということなのですが、精神障害に
対する理解はなかなか進んでいないのが実状だと思います。
また、介護の現場などで働くのはかなりハードルが高いのも事実です。

他の障害もそうですが、その人に合った仕事や働き方というのが
あるはずで、強みを生かして力を発揮してもらうためには、
行政・医療・福祉がしっかりと手を組んで、サポートし合わなければ
ならないと思います。

こういったニュースと合わせて、障害者を雇おうとする企業が
気軽に相談できるような窓口も紹介してもらいたいものです。

ちなみに、独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
というところが、事業主の相談にも応じています。助成金などの
案内もありますので、活用してみてください。






posted by 杉山社労士 at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働関係情報

2017年12月16日

介護報酬プラス改定へ

こんにちは!
早くも12月なかばになってしまいました。
長野市内でも、朝、車に雪が積もっているという日もあり、
すっかり冬になりましたね。

さて、来年度の介護報酬改定について、改定率が固まった
という報道がありました。
介護報酬は0.54%のプラス改定。
障害福祉サービスは0.47%のプラス改定ということです。
いずれもわずかな率ですが、ずいぶん前から下がるのが当然と
思われていただけに、業界としては非常に嬉しいニュースだと
思います。

ただ、訪問介護・通所介護については、規模や内容によって
メリハリをつけるということも言われており、単価が下がる部分
も出てきそうです。

厚労省の資料を見ていると、重視されているのは「機能訓練」と
「介護ロボット(ICT)」だと言えます。
これまでのやり方にとらわれず、柔軟に、先を見据えて、
しっかりと役割を果たしていくことが求められます。

また、処遇改善加算については、加算W・X(最も下の区分)を
廃止していくことも検討されています。
今後ますます、事業所としてのキャリアパス・人材育成制度を
確立し、運用していくことが重要になってくると思われます。




posted by 杉山社労士 at 10:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働関係情報

2017年12月05日

明るい兆し?

こんにちは。
12月に入り、やはり寒い日が続きますね。
今年もあと1ヶ月を切り、慌ただしくなる時期です。
やり残すことのないよう、時間をうまく使ってがんばりましょう!

さて、先日から介護関係の明るい(?)話題が続けて
報道されています。
1つは、来年度の介護報酬改定が、全体としては微増に
なりそうだということ。
参考:介護報酬引き上げへ(JIJI.COM)

まだまだ予断を許さない状況ですし、各サービス種別の増減が
どうなるか分かりませんので何とも言えませんが、
心配されていた大幅なマイナス改定にはならずに済みそうな
気配です。
最終決定まで、しっかり動向を追っていきたいと思います。

2つ目は、最新の情報として、
「保育士や介護職員の処遇改善」新政策原案(日テレNEWS)
というニュース。

2019年10月に「勤続10年以上の介護福祉士に、月額8万円相当の
処遇改善を行う」というのです。
月8万円とは驚くべき額。
政策原案ということなので、このまますんなりと進むはずはないと
思いますが、もしこれが実現すれば、介護業界にとってはかなり
大きな希望になります。

ぬか喜びにならないことを願うばかりですが、介護の現場にいる
皆様はぜひ声を上げ続け、国の背中を押していただきたいと思います。




posted by 杉山社労士 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働関係情報

2017年10月23日

選挙も終わり

こんにちは!
みなさん、台風の影響は大丈夫だったでしょうか?
長野市内ではもう晴れ間も見えてきましたが、まだ
警報は出ているようですので、油断せずに出かけるように
してください。

衆議院選挙も行われ、いよいよこれから、働き方改革の
実行に向けた動きが加速しそうです。
残業規制や高度プロフェッショナル制度、有給休暇の
5日付与義務化など、企業・事業所にとって影響が大きい
改正が想定されます。

最新の動向にアンテナを張り、いまどのような取り組みが
求められているのかを常に意識する必要があります。
このブログでも随時、情報を発信していきますので
ご覧いただければと思います。





posted by 杉山社労士 at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働関係情報

2017年09月22日

勤務間インターバル

こんにちは!
9月も下旬になり、秋らしくなってきました。
日が暮れるのが早くなってくると、なんとなく気ぜわしく
なりますね。

トップページでもお知らせしているとおり、事務所を
長野市へ移転いたしました。
変わったのは住所だけで、電話・メールなどは変更ありません。
業務内容にも一切変更はありませんし、これまで同様、
どこの地域からのご相談も対応させていただきます。
引き続き、よろしくお願いいたします!

さて、今日の新聞には長野県での先駆的な取り組みが
掲載されていました。

IMG_20170922_193100.jpg

自治体が勤務間インターバルを導入するのは全国的にも
まだ珍しく、今日のヤフーニュースでも取り上げられていました。
勤務間インターバルは、働き方改革関連法案にも「努力義務」
として盛り込まれる予定となっており、注目されている制度です。

11時間のインターバルを取るとなると、8時30分の始業時間から
逆算して21時30分までには退勤しましょう、ということになります。
それ以降も残業したのであれば、翌朝の勤務開始を遅らせるという
ことです。

実際の運用がどこまでスムーズにできるか分かりませんが、
働き方改革はトライ&エラーの連続です。
県が先駆的に取り組むというのはとても素晴らしいことだと
思いますし、少しでも広がっていけばいいなぁと思っています。
今後の動向に注目です。





posted by 杉山社労士 at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働関係情報

2017年09月14日

消えた年金ふたたび?

こんにちは!
気持ちのいい晴れの天気が続いています。
やっぱり私は秋が好きだなぁと実感する今日このごろ。
週末の3連休は台風の影響がありそうで心配ですが…。

さて、昨日から「年金」の話題がまた大きく報じられています。
共済年金(主に公務員が入っている年金)を受給している方の
配偶者に、振替加算が支給されていなかったものが、総額598億円
もあったということです。

制度について詳しいことを書き出すと長くなるので省きますが、
年金機構と共済組合との連携ミスや処理の誤りが原因だという
ことですので、防ぎようがあった、あるいはもっと早く気がつく
べきだったという気がします。

2015年から共済年金と厚生年金は一本化されているのですが、
いまだに事務は別々に行っているため、具体的な手続きを
どこに相談すればいいのか、誰に出せばいいのかがとても分かり
にくくなっています。
(私自身、年金実務に関わることがほとんどないので、正直
よくわかっていません)

年金に関しては、以前から様々な問題が報じられています。
そのことによって社労士の知名度が向上した、という面もなきに
しもあらずなのですが、あまり喜ばしいことではないですね。

今回も、この不祥事によってますます国民の年金に対する不信感が
高まってしまうような気がします。
われわれ社労士が火消しに追われるようなことにはなりたくない
ですし、一刻も早く、堂々と年金の安全性を語れるようになりたい
ものです。




posted by 杉山社労士 at 11:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働関係情報

2017年08月23日

795円

ご無沙汰してしまいました。
お盆休みも終わり、2学期が始まる時期ですね。
朝晩はずいぶん涼しくなってきました。

さて、全国で最低賃金の改定額が出そろい、長野県では
中央の答申どおり795円となる見込みとなりました。
このあと特に異議等がなければ、10月1日から発効となります。

パート・アルバイトの中には、今回の改定で最低賃金を割って
しまうケースもあると思われます。
先日もある事業所様で、時給780円になっている職員がいる
という話を伺いました。10月からは最低でも795円にしなければ
法違反となってしまいます。

最低賃金法違反は、労基署にとって最も目に留まりやすい
項目ですし、実際に送検事案も多いです。
知らなかったでは済まされない話ですので、十分に注意して
いただきたいと思います。






posted by 杉山社労士 at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働関係情報